FF12 クリア感想

 なんとかクリアした。クリア時間はおよそ60時間。単純に計算して1日4時間以上。バイトの日をこれから抜くと、1日7時間以上。この2週間いかに廃人であったのかが分かる。こんなこと春休みしかできないなぁ、と思ったり。


 まあそんなことは置いといて、クリア感想(評価かも)を少し書いてみる。


 今回のFF、何が良かったかというと「シームレスバトル」。これに尽きると思う。広大なフィールドを走り回り、ロードも無しに敵と戦闘できる。オフラインでオンラインのようなことが出来てしまう。オンラインやったことないからイメージだけど・・・。そして「ガンビット」、キャラの行動を自分で決めるというシステム。このガンビットでシームレスバトルを快適にしている。まあ言ってしまえば、自分が行うのは移動だけという訳である。
 

 このバトルシステムでやる「モブハント」というモンスター狩りとレベル上げ。正直これが面白いか面白くないかで今回のFF12は決まるといっても過言ではないかもしれない。この「モブ」、そこらの雑魚と違い非常に強い(雑魚は雑魚で強いが)。その為レベル上げをしなければならないが、今回ドラクエ並みにレベルが上がらない。これに加えて「ライセンスボード」というⅩのスフィア盤のようなスキルシステムと慢性の金欠状態。
 僕はこれを苦痛ともなんとも思わないので、非常に面白いし満足できた(まさにドラクエ耐性)。少しずつ強くなっていくキャラに喜びを感じられなければこのゲームは駄作だと思う。


 人によっては駄作になってしまう理由その1。ストーリーが陳腐。Ⅹみたいに泣かせようとする場面もなければ、恋愛要素も無い。この2つは別になくてもいいけど、今回のストーリー捻りや驚きが全くない。淡々と話は進む。主人公たちに焦点を当てたエピソードも無ければ心理描写もほとんどない。分かる人には分かる喩えで言うと「グランディアⅢ」に近い。
 その2、9割が移動&戦闘であること。
 その3、難易度。難しくないけど、ライトゲーマー向きではないと思う。


 グラフィックと音楽に関しては問題なし。


 システム&CGが容量の大半を占めていると思われるFF12。正直ストーリーはもっとマシに作ろうと思えば作れてたのだろうと思う。しかしあれだけ詰め込んでいるのにあのロード時間(TOAやってから余計に思う)と処理落ちのなさは凄い。
 ゲームとしての出来は世間の評価より良いものだと思う。映画のストーリーをなぞるようなⅩよりはゲームらしいといえるじゃないかだろうか。完成度では劣ってるけど。


 これに「FF」というブランド名が付かなければ、ここまで世間の酷評はなかっただろうな。人の期待は怖い。これにめげず松野氏にはこれからも頑張って欲しい(個人的にはこの人のつくったものは好きなんで)。途中で交代してたけど。


75点