21世紀少年(下) 浦沢直樹
- 作者: 浦沢直樹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/09/28
- メディア: コミック
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中学3年から追いかけ続けたマンガ。ようやくここに完結。
20世紀少年から21世紀少年と名前も変わったが、全24巻。結構長かった。
昭和のノスタルジーを前面に打ち出した大人のためのマンガだったけど、すごく面白かった。竜頭蛇尾やら話が長いとか散々言われてきたけど、読むたびに続きが気になる面白さはあったと思う。
16巻から下巻までがもう少しでも短ければ傑作だったのに……、と思うのはここだけにしておこう。7年間も楽しませてくれたこのマンガと作者に感謝したい。ありがとう、そしてお疲れ様でした。
ここからは余談。
これは浦沢直樹自身がテレビで言ってたが、読者の焦点が「ともだちの正体」に向いてしまったことが残念だった、と。確かに、○○○○君かよ、と僕も思ったが、20世紀もとい21世紀少年の面白さはそこではないのである。ウチの母親なんかは浦沢氏と同世代なので、万博やスプーン曲げなどがうまくミックスされている部分が面白いと言っていた。リアルな世代が見るとやはり感じるものがあるんだろう。
人類の未来を一番楽しみに夢みることができた時代。それを逆手にとって描かれた20世紀少年。40代後半の目線でこの作品を見たらスゲー面白いんだろうな。親がこんなにうらやましいと思ったことはないぜ。